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宇宙はプラズマで溢れている!

まず、「核融合」は「プラズマ」と呼ばれる状態でしか起きない現象なので、その説明から始めましょう。

プラズマとは、原子が原子としてまとまりを保っている固体・液体・気体のいずれとも違い、原子核と電子が離れ離れになってしまうような状態を言います。


図.1 右へ行くほど原子同士のつながりが弱く、プラズマではついに原子自体がそのかたちを保てなくなる。

図.2 オーロラと星々
quoted from Wikimedia Commons

普段私たちが目にするものは固体・液体・気体ばかり─という印象があり、何となく実現が難しそうに思えるプラズマですが、何と、夜空を見上げると光っている星々のほとんどが、プラズマ状態にあります。オーロラもプラズマの一種です。宇宙ではプラズマはごく当たり前の状態なのです。

さて、星々やオーロラのように発光することは、プラズマの大きな特徴です。プラズマ状態では原子核や電子といった粒子がかなり速いスピードで運動しており、それらが衝突するとき光を発するのです。

では、身の回りで光っているものにはプラズマはないのでしょうか。

実は、夜空でなくとも天井を見上げればプラズマの発光を見ることができます。


図.3 蛍光灯

蛍光灯です。

蛍光灯は、密度の低い水銀蒸気で満たされていて、それに電子をぶつけることで可視光を出しています。

また、今流行りの薄型ディスプレイのうち、プラズマディスプレイというのは、その名の通りプラズマの発光を利用しています。液体を使っていて画面の激しい切り替わりに弱いとされる液晶に比べ、プラズマはそれこそ電子の速さで色を切り替えられるので、スポーツ番組などを観るのには適していると言われていますね。

ちょっと一息

蛍光灯は通常、電源に繋いで電圧をかけて管内に電子を放出する仕組みになっているわけですが、身近にある電子を放出する機器を使えば、電源を繋がなくても発光します。

家庭用の電子レンジに蛍光灯(丸くて小さいやつは簡単に入る)を入れ、チンするとまばゆく光ってくれるのです。

一応、事故が起きても知らないよ、と注記しておきますが、爆発したりはしないし、たいていそんなに危ないことにはならないようです。

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