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立花隆の呼びかけ

人工臓器学会 各位殿

立花隆からの人工臓器学会第四十四回大会に向けての、インターネットを通じての事前討論の呼びかけ

講演依頼を受けた経緯

 私は、大会二日目に「マン・マシーン融合による生体新機能の誘導」というタイトルで、講演をするとともに、そのテーマに関して若干の討論をする予定になっております。

 はじめは野一色会長から話があったときは、昨年十一月にNHKから放送された「サイボーグ技術が人類を変える。」の番組は、学会会員の多くが多大の刺激を受け考えさせられるところ、大たっだので、作って考えたこと、感じたことを率直に何でも話してほしいこという依頼でした。しかし、私のほうでも、あの番組の内容については、その後もいろいろ考えるところがありましたので、こちらから逆提案をしました。それでただの講演ではなくて、事前にこちらの会員の方々とこの問題についてさまざまの議論を交わし、その議論を踏まえての講演と討論という形であれば、話をうけると申しあげましたところ、野一色大会長より快諾を受けました。

 当日の討論とその形式については、すでに別途準備中ですので、またご報告がいくと思いますが、本日は、事前討論についてのお知らせです。

 まず、討論の前提として、こちらから若干の説明を送ります。

NHK番組関連

A NHK関連番組のレジュメ

 関連番組が実は四本あります。多くの方が見たのが(1)で、(2)(3)(4)まで見た方は少ないと思いますので、レジュメを送ります。「サイ」のページにもいろいろな情報があります。

  1. 05年11月5日 NHKスペシャル 立花隆が 最前線報告 「サイボーグ技術が人類を変える」(資料1-1)
  2. 05年12月3日 BSドキュメンタリー 立花隆が探るサイボーグ医療の時代 「第一回 人体と機械の融合」(資料1-2)
  3. 05年12月10日 BSドキュメンタリー 立花隆が探るサイボーグ医療の時代 「第二回 脳をどこまで変えるのか」(資料1-3)
  4. 06年1月18日 ハイビジョン特集 サイボーグ革命 「ロボットと人間の融合」(資料1-4)

 また、これから放送予定の番組として
06年4月24日放送予定
立花隆 徹底討論 「サイボーグ革命 ーヒトとマシーンの融合ー」
がありますので、これもぜひご覧ください。(※放送終了したため資料を作成します。しばらくお待ちください。)

B 東大横井助教授とロボットハンド装着者・笠井さんのインタビュー

 「マン・マシーン融合で誘導される新機能」にいちばん深い関係があるのは、東大横井助教授のロボットバンドとそれを装着した笠井さんの脳がリアルに変化していったという話だと思います。その点についてはTV番組だけではなく、私のゼミ(後述)の学生が、横井助教授、笠井さんを長時間インタビューした記録です。(資料2)

C 日大 片山容一教授との対談 月刊「現代」 06年二月号 所収

 TV番組では、パーキンソン病患者をDBS(脳深部刺激療法)で治療する場面が紹介されていますが、片山先生はもっと沢山の症例をお持ちで、この療法の可能性と限界について深い考えをお持ちです。学会当日の討論にも加わっていただく予定です。この対談が討論の一つの叩き台になると思います。(資料3)

科学情報メディア「サイ」と立花隆ゼミ

 まず、その「サイ」について説明します。

 今、私は東大で全学自由研究ゼミナールという形式のゼミを開講しており、学生たちとサイエンス・メディアをインターネット上に構築しようということで、「サイ」というページを昨年十一月に作りあげました。

 そもそもそのきっかけがNHKのあの番組の解説ページを作ろうということでした。そのページでは解説(リンク集)と同時に、あの番組で提起されたさまざまの問題を討論できる場(掲示板)を設けました。またこのページを通じてサイエンス関連のさまざまの情報を発信しつづけてきました。

 あの番組が大きな反響を呼んだので、このページにもアクセスが殺到し、一ヶ月で百万ヒットを記録しました。その後も、さまざまな活動を継続しているので、いまほぼコンスタントに月百万ヒットを記録するようになり、いまそれなりの科学メディアページとして世に知られつつあります。

 最近の活動の実例としては、自然科学研究機構(「国立天文台」「核融合科学研究所」「生理学研究所」「分子科学研究所」「基礎生物学研究所」の五つの研究所の集合体)が市民向け一大公開シンポジウムをサンケイホールで開き、私がそのプログラムコーディネーターと総合司会役をやったので、学生がそのサポート活動として、「サイ」の中に準備ページを作り、事前に演者の先生方の講演内容を紹介するのと同時に、その解説のページを作り、当日はそれをまとめたものを配布資料として配るということもしました。このシンポジウムの参加登録もインターネット上でできるようにしたところ、三日間で満員になり、当日は立ち見まで出るほどでした。

学会当日までの流れ

 近日中にこの「サイ」ページ上に、討論の場を作ります。

 最初、どういうことを論じあうべきか、論点の整理をした上で、多数の方に自由に討論していただきたいと思います。何人かの方に事務局の方から指名討論者として、登場をお願いする予定ですが、基本的には誰でも参加自由、書き込み自由のページとします。もちろん書き込みができるのは当学会員のみです。あとでパスワードをお伝えします。そのスペースを通じて学会員一般社会の人の間の意見の交換もすすむかと思います。

 討論会をそのものは外部から自由に読めるようになっています。外部の人で、その討論についてコメントしたい人はそれができるようなスペースも別途、設けます。

 議論がある程度進行したところでまた論点整理を行い、さらに議論を深めていくという作業を九月下旬か十月初めまで行い、そのあと、当日のディスカッションの準備をする。だいたい以上のようなスケジュールを大まかに考えてます。討論ページができあがり次第、またお知らせします。まずは添付資料をお読みください。

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