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【ソーラービスケット】 Solar Biscuit

「これが今我々の研究しているものです」と、説明する研究員が机からソーラービスケットを一つ取り上げた。手のひらにすっぽり収まるほど小さいその機械はシリコン基盤の上にソーラー電池がくっついて、まさに「ビスケット」と言った感じだ。

「これはセンサーと太陽電池をくっつけたもので、自家発電できるため外部からの電力を必要としません。また、電池交換などの労力も削減できます。」と研究員は続ける。

センサーはユビキタスネットワークの重要なアイテムである。例えば山の温度分布を調べたいとき、何十屬きに温度センサーを一つ配置すればいい。取られたデータは無線ですぐに研究室のパソコンに送信され、山全体の温度変化がリアルタイムで見ることが出来る。これなら、山火事を早期に発見できることも可能である。

しかし、それでは常にセンサーをオンにしていなくてはいけない。とすると、そのための電気はどうするのか?

電池を使っている場合、毎回一個一個交換するので大変な時間がかかってしまい、実用的ではない。電線を引いて電気を送る場合も、引くための費用や電気代のためにコストがかかりすぎてしまう。その点、太陽電池ならば日のあたるところに置いておけばセンサーは半永久的に動き続けるため、屋外でのデータ収集にはもっとも適している方法であると言えよう。

だがこのソーラービスケットにも問題点はある。太陽発電なので夜や雨の日にはもちろん使えない。その上、得られる電力は電池などと比べて少ないのだ。現在は効率よく電気をためる方法や、電力をためる部分をくっつけて発電が出来ないときでもセンサーが動いている状態にするといった研究が進められている。

文責:渡辺周介

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