宇宙のはじまり
↑そうなんです。ビッグバンは時間のはじまりだったので、「ビッグバンより前」はありませんでした。ビッグバンより前に何もなかったのではなくて、ビッグバンより前と言ってもそんな時は無かったのです。
ビッグバンがあって、すべてのものができて、よかったですよね。どうして何も無いままではなくて、なにかできてしまったのか、それはまだよくわかっていません。(平井洋一)
宇宙について
↑自分の大きさよりずっと遠いものが、どのくらい遠くにあるか調べるのは、難しいのです。手が届くものなら、触ればどのくらい遠くにあるのかわかります。学校の中にあるものなら、そこまで歩いていけば、どのくらい遠くにあるのかわかります。
触ることもできなくて、歩いていくこともできない星がどのくらい遠くにあるのか調べるには大きく分けてふたつの方法があります。
- 色で見分ける
- 遠くの山ほど青く見えたり白く見えたりするので、遠いことがわかります。宇宙では、遠くの星ほど赤っぽく見える(赤方偏移)ので、それを使って遠さを調べられます。遠くの山が青く見える理由と、遠くの星が赤く見える理由は全然違って、どちらも難しいです。どちらも、20世紀にならないとわかりませんでした。
- 少し自分が動いて、見てみる
- 頭をぐるぐるとゆらしてみてください、近くの物は大きく、遠くの物は小さくゆれて見えますね。地球も太陽のまわりを動いています。近くの星ほど大きく(でも、目で見てもわかりません)、遠くの星ほど小さくゆれて見えます。このことを使って、星の遠さを調べられます。
(平井洋一)
宇宙には生物がいるのか?
↑地球以外に生物がいるのかは、まだわかっていません。これから木星の衛星を調べようとしているみたいです。(平井洋一)
宇宙の生物について
↑僕は高校生だったとき、「宇宙防衛軍ヒデマロ」というお芝居をしたのですが、そこでヨーダに助けてもらいました。もし地球に来ていたなら、あいさつしておきたかったです。他の星に生物がいたら、地球のとは全然似てないかも知れませんね。地球でも、昔いた生き物で、ぜんぜん違う姿をしていたのがいます。(平井洋一)
星座について
↑はと座とこうま座は知りませんでした。ありがとう。僕はオリオン座が大好きです。なんというか、どーんと構えているところが好きです。(平井洋一)
UFOについて
↑NASAの探査機(たんさき)が火星に行って写真を撮っているのだから、誰かが地球に来て写真を撮っているかも知れませんよね。でも今まで、地球に他の星からやってきているものは見つかっていません。
それと、UFOという言葉は、「何なのかわからない飛んでいるもの」をあらわす、Unidentified(アンアイデンティファイド) Flying(フライング) Object(オブジェクト)という英語からきているので、UFOというのは、なんだかよくわからないものなのです。(平井洋一)
択己くんより
↑火星に本当に住めるのか、というと、たぶん住めると思います。なぜかというと、酸素もなく、重力もなく、温室効果もないところに飛んでいる宇宙ステーションに、1年以上住んだ人がいるからです。火星には重力はあるので、必要なものを持って行けば、住めるはずです。
問題はたぶん、お金がかかりすぎることです。この前、天文を研究している人から聞いた話だと、月(火星よりずーっと近い)に住むにも、100兆円くらいお金がかかるそうです。これだけあれば、日本人全員に何十万円も配れます。でも、そのくらいお金を使ってでも火星に行かなくてはいけないんだとみんなが思ったら、なんとかなると思います。ただし、そのお金を使ってできたはずの他のことを、あきらめなくてはなりません。
圭亮くんより
↑圭亮くんの言うとおり、今の火星はとても住めるところではありません。住むとしたら、しっかりした基地を作ってから住まなくてはなりません。でも、地球はあともう少しでなくなったりはしませんよ。2010年よりも、3000年よりも、先です。50億年くらい先だと言われています。そして、地球と火星は、たぶん同じ時期に無くなります。(平井洋一)
けんすけくんより
↑たくさん質問がありますね。ひとつだけ答えます。
地球号が故障すると人類が滅びる理由は、地球にとってはたいしたことない変化でも、人間にとってはひどい災害になるからです。100年に一度しかない大地震でも、地球にとっては、かゆいからもぞもぞするようなものです。何十億年も生きているのですから、いままでそのくらいの地震は何千万回もくりかえしているのです。
その地球にとって故障と言っていいような非常事態が起きたら、どんなにひどいことが起きるか、まったくわかりません。(平井洋一)
愛美さんより
↑金星でも、なんとかなるかも知れません。でも火星より難しいでしょう。その理由は、ものを温める方が、冷やすよりも簡単だからです。人間は何万年も前から火を使ってものを温めることができたけれど、ものを冷やす方法がわかったのは最近です。金星を冷やすよりも、火星を温める方が、たぶん簡単です。(平井洋一)
エリカさんより
↑火星に住める人数は、最初のうちは2人とか5人とか、そのくらいだと思います。でも、生活に必要なものを火星で作れるようになったら、あとはどんどん増やせて国のようになると思いますよ。(平井洋一)
紗稀さんより
↑他の惑星を選ばなかった理由は、たぶん、水星と金星は熱すぎて、木星や土星や冥王星や海王星は、ほとんどガスでできていて、中心に小さな凍ったかたまりがあるだけからです。いま人間が行けそうな星の中で、一番地球に似ているのは、火星です。(平井洋一)
美菜子さんより
↑立花さんが、強い意志と強い肉体と強い義務感が必要だと書いたのは、たぶん、地球を出る最初の人たちのことだと思います。強い意志が必要なのは、それまで誰もしたことがないことをするからです。
強い肉体が必要なのは、いままでいたところとは全然違うところに行っても元気でいないといけないからです。
強い義務感が必要なのは、地球に聞いたことの返事が返ってくるまで何分もかかるところでは、独りでも頑張れなくてはいけないからです。(平井洋一)
彩織さんより
↑この質問は、僕が勝手に答えるわけにはいきませんね。書いた人が、どうしてそう書いたのか、というのは、本人にしか答えられないことです。こんど聞けたら聞いておきますね。(平井洋一)
聖史くんより
↑月は、空気が無いので、住めるようにするのは難しいです。地球から空気を持っていったとしても、すぐに、宇宙にまき散らしてしまいます。これは、月が小さすぎて空気を引きとめられないからです。(平井洋一)
衛吾くんより
↑火星に酸素を持っていく方法についてですが、地球から持っていくよりは、火星で作る方が早いです。火星には二酸化炭素はたくさんあります。植物を育てれば、二酸化炭素をもとにして酸素を作ることができます。(平井洋一)
大くんより
↑まず代わりに答えてしまうと、僕は住めるようになると思います。でもものすごく大変なので、火星に住むことを人間が選ぶかどうかは、わかりません。これも、ほんとうは立花さん本人に聞いてみたいことですよね。(平井洋一)
拓夢くんより
↑きょう僕も、太陽が無くても人間が生きていけるか考えていました。偶然ですね。事前に準備すれば、太陽がなくてもしばらく人間は生きられるかも知れないと思います。
太陽がなくなると、地球は凍りついてしまいます。でも、地中深くは、あたたかいままです。なので、地中深くに穴を掘ってそこに引っ越します。地中の熱を使って電気を作り、光で照らして野菜や穀物を育てます。余裕が無いので、牛や豚などは飼えません。川や海が凍るので魚を食べることもできないでしょう。ただ、地中に入って生き残れる人数は限られているので、争いが起きるかも知れません。でも、地球より先に太陽が無くなることはないので、安心してください。(平井洋一)
有沙さんより
↑こじん的な意見、ありがとう。質問の「私たちは地球に住めますか!?」ですが、答えは「ひょっとすると」です。有沙さんたちが生きてる間に、もしかすると火星に人が住みはじめるかも知れません。最初に火星に住む人たちは、後の人たちが住む準備をしなくてはいけないし、なにより人類の代表なので、いろんなことができないといけません。
いろいろ知っているのも大事だし、考えられることも大事だし、少し疲れても頑張れることも大事です。あと大事なのは、やると決めたことをきちんとしたり、なにかおかしいと思ったらすぐみんなに伝えたり、まじめなだけじゃなくてときどきみんなを笑わせたりすることです。それに、初めて火星に住むのなら、初めてのことを楽しめるといいですね。(平井洋一)
章人くんより
↑「そんなに地球はよわよわしいのですか」という質問にお返事します。よわよわしいのは人間です。低地がいくらか水没しても、地球にとってはどうということはありません。陸地の大部分が氷でおおわれていたこともあったのですから。
でも人間にとっては困ったことです。たくさん畑がなくなって、たくさん街が沈みます。家が沈んだ人たちの引越しだけで、大騒ぎです。畑が減ると、食べ物が無い人が、いまよりもっと増えてしまいます。海のそば(とくに大きな川が流れ込むあたり)は、平らで栄養ゆたかな土地が多いので、畑に使われていることが多いです。(平井洋一)
哲也くんより
↑「やがて生命維持装置無しに宇宙空間で住めるようになる」ひょっとするとあるかも知れませんよ。海の中で生まれた生命が、やがて陸地でも生きられるようになったことを考えれば、ありえないことではありません。海から陸地に生命があがったのと、おなじくらいかもっと、時間がかかるだろうと思うけれど。(平井洋一)
読者さんより(お名前がなかったので)
↑残念なのですが、土星もガスがほとんどです。海王星の方が、まだガスの層は薄いです。それに、どちらの星も、火星の10倍以上遠いところにあるので、行くだけで大変です。(平井洋一)
準備中