いまどきの学生とテレビ
青山 | 話は変わりますが、先ほどインターネットでの情報収集の話が出ましたが、逆にこれからの情報の発信という点でNHKさんはどのようにお考えですか? |
藤木 | 例えば皆さん、新聞を取ってますか? |
平山 飛鳥井 | はい。 |
青山 岩間 永田 | 取ってないです。 |
藤木 | テレビは見ますか? |
学生一同 | うーん・・・ |
岩間 | うちにテレビないです。テレビがなくてもインターネットで調べられるし。 |
一同 | (笑) |
藤木 | いや、この前ね、立命館の教授とお話していたんですけど、今、学生たちってテレビ見ないって言うんですよ。驚くべきほど見ないんですよ。で新聞も取らない。でもそれぞれ興味のある分野は深いところではすごく良く知っている。例えばテレビ欄でもインターネットから取ってくる人もいますし、だからこれから伝え方って変えていかないといけないかなって思ってますね。我々は一人でも多くの人に番組を見てもらいたいと思っているので。結構苦労して作ってるんですよ(笑)。 いろいろありますけど、我々がかんがえているのは、どうしても見て欲しいんだという作り手の意思、僕は志ってよく言うんですけど、それが結局すべてかなと思っていますね。ただ昔ほど楽な時代ではないことは分かってて、一回放送したらすごく多くの人が見てくれるとか、そういう時代ではなくなってきていますね。作ったものをどうやってみてもらうかということを新しく開発していかないといけないと思いますね。編成をどうしていくかとか、番組をどうやってつくっているかをもう一度考え直す時なんだと思います。 早急にやらなければいけないのは、ネット配信ですよね。例えば、立花隆さんって引くとワーっと出てきて、立花隆さんが出演された番組が1本30円とか20円で見られるとか。 |
岩間 | 実際それがあったら僕も絶対見ます。驚くべきほど若者が今テレビを見ていないように、それをやりだしたら驚くべきほど見ると思いますよ。 |
若いときは本を読もう
藤木 | でも、テレビ作ってる側が変なこといいますけど、若いときって活字読まないとダメですよね。例えば立花さんの若いときの読書量って凄まじいですよね。で、そのベースの上にテレビ番組とかが成り立つと思うし。僕が若いスタッフと一緒に仕事する時にやっぱり本読んで欲しいし、いっぱい勉強して欲しいですもん。やっぱりそうじゃないとやっぱり、こう、いかないですよね。うーん、僕に言わせると、やっぱり若いときに本読んでないやつダメだね。浅いもん、思考が。 |
学生一同 | (笑) |
藤木 | テレビも見て欲しいですけど、やっぱり若いときには本を読んで欲しいですね。立花さんもそうですけど、昔の科学者とか、例えば湯川秀樹さんとかがものすごい影響力を持ってたのは、一つはものすごい造詣の深さだと思うんです。で、シェーピンとのインタビューでも結構立花さんと哲学のことはなしていたりするから、へー!と思いますね。じゃあ日本の神経科学の人でああいう哲学のことを真剣に考える人が果たしてどれだけいるのかって考えちゃいますよね。やっぱりアメリカの大学はいろんなことやらせたりするのがあると思うんですが、ぜひ皆さんも本を読んでください。で、NHKも見ていただくと。 |
一同 | (笑) |
学生一同 | ありがとうございました。 |
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