森林動物学研究室取材
虫を研究している人が東京大学にいる。去る1月5日、大学構内にある森林動物学研究室にお邪魔した。
この研究室で行っている研究は、動物生態学であり、生態学は生物と環境の相互作用を研究する学問である。生態学では個体とその集団を扱う。
今回の研究室訪問では富樫教授、久保田助教授、加賀谷助手の御三方がそれぞれどのような研究をなさっているのかについてうかがった。
研究紹介
それでは、魅力的な虫研究の一部を紹介しよう。最初は富樫教授のお話である。
松枯れとセンチュウ(富樫教授)
富樫教授は、松枯れ議論の第一人者であり…

- 始まりは害虫!
- 松枯れとは…
- 原因はセンチュウ
- 本物と偽者
河川と森林(加賀谷助手)
次に、加賀谷助手の研究内容に移りたいと思う。加賀谷助手は水生昆虫の研究をなさって…
オサムシの種分化(久保田助教授)
最後に久保田助教授の研究の話を。「昆虫の最大の面白さは、やはりその多様性にある」と久保田助教授は語る。この研究は、まず…

- オサムシって?
- 交雑帯
- 遺伝子解析
- ツヤハダとキボシ
これからの研究は…
最後に、今後面白そうだと思う研究について伺った。
- モデルによる解析
- コンピュータシミュレーション
- 性淘汰
- 枯れ木につく穿孔虫
森林動物学研究室の取材内容は以上で終わりだ。この記事で、読者に虫研究の奥深さ、楽しさを伝えることができていれば幸いである。
私は研究室を訪問したとき、アットホームで非常に居心地がよかった。ちなみに、この研究室の虫は保温機の中でぬくぬくと生活している。人も快適、虫も快適。虫が虐げられている昨今、こんな場所はなかなか見つからないであろう。最高の研究室である。
最後に、新年早々、お忙しい中取材に応じてくださり、4時間も話を聞かせてくださった久保田先生に心から感謝します。そして、研究室をのぞかせてくださった富樫先生、森林動物学研究室のみなさん、本当にありがとうございました。
文責:野村 直子
準備中