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コロンビア事故の衝撃

立花二年五ヶ月ぶりに宇宙飛行を再開したNASA(アメリカ航空宇宙局)が二〇〇五年七月にスペースシャトル・ディスカバリーを打ち上げました。
ディスカバリーはISS(国際宇宙ステーション)にドッキングをして建造資材を輸送するなどさまざまな任務をこなし、約一五日間のフライトを終えて無事に帰還しました。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の野口さんはそのディスカバリーにクルーとしてに搭乗され、ISS組み立てのための船外活動など、いろいろな宇宙体験をされてきた。
帰還してきてすぐカリフォルニア・エドワーズ空軍基地内での記者会見、インターネットで見てたんですよ。
野口そうですか。
嬉しいようなお恥ずかしいような気持ちです。(笑)
立花いえいえ(笑)。
しかし、今はすごいですね。インターネットでなんでも見れちゃうんですね。
野口そうですね。
今、ずいぶん、そういうの、見れるようになりましたね。
立花野口さんの、帰国した際の記者会見や講演会なんかビデオで全部ありますね。
野口ええ。
私の所属しているJAXAも広報にインターネットをかなり活用するようになりました。
立花だけど、あんなにあると、見切れないですよ。
野口(笑)そうですか。
立花インターネットで見ていて、すごく印象深かったのは、打ち上げてから軌道まで上がるのは、八分三十秒とか。
野口そうですね。
立花お歳は四十歳ですね?
軌道までは八分三十秒だけど、その前が四〇年かかったっていうことですか。(笑)
野口

四〇年待って、
いったん火がついたら、
八分三十秒で軌道に行った……。
はい。本当に四〇年、そういう瞬間を待ちつづけ、
九八年にMS(搭乗運用技術者)資格を得て宇宙飛行士になってから
ほぼ九年待ち続けたわけです。
このミッションに決まってからも、足かけ五年になってます。
ディスカバリー号
ディスカバリー号
写真提供:NASA
立花そうですね。
野口四〇年、四十歳というのは、宇宙飛行士全体の層からみればどちらかというと、若いほうだと思います。
九年ぐらい待つのもよくある話とも思いますが、
「もう、宇宙に行くよ。このミッションに、今、決めたから」
と言われてから、四年半待つというのは、かなり少ない例でしたので……。
立花そうでしょうね。

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