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【顔画像認証】

赤外線を用いた人感センサーが人を認識し、部屋の照明をつける。顔認証センサーカメラを作動させ、認証を開始する。音声と共に床面のモニターに認証の是非を表示、同時にアクティブタグでパソコン等の持ち出しをチェックし、照明を落とす。これで一連のチェックが終了する。ここで研究されている顔画像認証システムだ。実用化されたら、社内の機密保持などにも役立てられる。人感センサーもカメラもアクティブタグも全て異なる企業の開発したもので、各社独自のシステムを用いている。それらをつなぐ共通プログラムを用いることで、連動が可能となっている。大変興味深いシステムだが、まだまだ研究の余地は多々あるということだ。

顔を認証する際、向きや明るさによって映り方は様々だ。これが認識を困難にしている。そこで、これらの不確定な変動が多少あっても認証できるよう、精度を向上させることに取り組んでいる。複数カメラを設置して最も良い精度のものを用いるという手段も講じられている。また、どうしたら顔画像を撮影するために最も良い振る舞いを対象者にさせることができるか(例えば音で特定の場所に注意を引くなど)といったことも現在研究中だ。

さらに、特定の人物の追尾機能への応用も考えられている。これは、顔認証のみでなく、服装や身長、歩き方の特性などから映っている複数の人物からの特定人物の選別を可能とすることで、異なるカメラを多数用いてある人物の行動を追尾することを実現しようというものである。研究が進めば、例えば建物入り口の顔認証システムでNGの出た不審人物が社内に入り込んだ場合、その人物が入ってから出て行くまでの一連の行動を全て追尾することが可能となる。顔画像認証システムを含め、一連の研究はセキュリティ面で大きな貢献を果たすことだろう。

文責:戸松あかり

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