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【ANTH】

「ヘー、ボタン」を押すとiPODのスピーカーから音楽が鳴り出す。目覚まし時計が鳴ると犬のぬいぐるみが歩き出す。タネがわからないと一見手品のようなことがデモで起こっていた。ANTH(アンス)はセンサーとアクチュエータ(デバイスをON/OFFする機構)、無線機能、コンピュータなどを製品に付属させることで、モノの相互連動を可能にする技術である。何と何を連動させるかは、PDA(手のひらサイズの携帯情報端末)で操作する。各製品にID番号を割り当てるのだ。ある製品が作動したとき、そのチップから周囲に微弱無線を飛ばす。それを受信したもののうち、特定の番号を振られた製品のみが反応し、作動するのだ。番号という短縮した情報を飛ばすシステムは、将来的にはチップを製品に内蔵することを想定し、省資源を目指した結果である。

このようなシステムが可能となったのは、コンピュータの小型化が進んだためだ。目覚まし時計などの小型の製品にコンピュータを内蔵させるなど、以前は想像することも難しかった。それが今や無線機能なども全て統合して1つのチップにすることが可能になりつつある。

無線の届く範囲が20m程度ということで、実用では家の1部屋内部での連動を想定している。帰宅して照明をつけたら暖房やテレビがいっせいに点くなど、様々な利用法があるだろう。現在各家庭には家電製品が溢れており、多くの操作が必要となっている。だが、たった一つの端末により全てを操作できる日がいつかやってくるかもしれない。

文責:戸松あかり

参考

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