ディープ・ブルー
IBMが開発したチェス専用のスーパーコンピュータ。世界で最も有名なコンピュータとも言われる。
プロジェクト自体は1989年にスタート。当時チェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロフ(1987〜2002の間チャンピオン)と対局して勝利することが目標とされた。1997年にその目標が達成された時には、「ついにコンピュータの知能が人間を抜いた」などと話題になった。
ディープ・ブルーは対カスパロフ専用機で、膨大な棋譜の他、カスパロフの癖も計算に入れた関数によって、数手先まで読んだときに効果のありそうな筋すべてに点数をつけ、それを評価することによって一手一手を決定した。しかし、カスパロフが衝撃を受けたといわれる第2戦では、ディープ・ブルーは10手先を読む限りではもっとも点数の高い手を、先を読むに連れてその手の点数が下がっていくことを理由に破棄した。それをきっかけに2戦目をものにしたディープ・ブルーは、集中力を失ったカスパロフに対し、3〜5戦の引き分けの後、6戦目に勝利し、歴史に名を残した。
本体はすでに解体されており、その一部は国立アメリカ歴史博物館に展示されている。
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