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歯止めをかけることはできるのか

立花約30年前、遺伝子組み換え技術に関するアシロマ会議がありましたね(注:1975年、カリフォルニア州アシロマで開催。
遺伝子組み換え実験の危険性がはじめて国際的に議論された)。
今度もそれと同じように、いったん立ち止まって考えるべきではないでしょうか?
グリーリー興味深い質問です。
ただ、アシロマ会議のモデルは、この技術にはうまく適用できないと私は考えています。
というのも、すでに現在、様々な神経科学の技術や応用方法が存在していて、アシロマ会議のように遺伝子組み換えという一つの技術に集中できないからです。
そして、問題は身体への直接的な安全性よりも、将来における社会的な衝撃の大きさなのです。
したがって合意に至ることが非常に難しいと思われます。
たしかにこの技術から得られるメリットを見過ごしてはならないと思いますが、同時に、誤用・悪用の可能性について考えなければなりません。
神経科学の技術が人間に十分役に立つ段階になるにはあと数年はかかります。
いまこそ、世界中の人々が、この技術がもたらす社会的影響について話し合い、論じあうときだと思います。
話し合いが早すぎることはありません。

規制は必要か

立花将来、この技術に規制やガイドラインは必要だと考えますか?
グリーリーええ。
政府の規制と専門家の自主規制が必要でしょう。
ただ、メリットとリスクが十分わからない現状では、規制はまだ準備できないでしょう。
技術の展望が明らかにされ、規制が定められるほど十分に理解が進むまでに5〜15年かかるでしょう。
規制を定めるのにも時間がかかります。
ですからいまこそ、話し始めるのによい時期なのです。
立花規制できる時期がくるまで監視しつづけることが必要ですね。
グリーリー監視だけでなく、会議を開き、ジャーナリストにも公開します。
様々な国の人々が学ぶ必要があります。
民主主義の社会において、どんな規制をするにせよ最終的な決定権を持つのは国民です。
賢明な規制を定めるためには技術のメリット・デメリットをしっかり見極める必要があります。

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