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実験

さて、ずっと話ばっかりだと飽きちゃうんじゃないかと思って、少しだけ実験をやります。

風船

この実験は、風船の中で風船をふくらます、っていうものです。

ふー、ふー、ふー。

滝川洋二

滝川洋二

滝川洋二

有る程度ふくらましましたので、これをとじます。 いつも新しい実験をつくるとき、基本は家庭でできるものにしようと思ってるんです。だから、本当はこれ最初はこんな大きくない。最初はこの小さいのでやったんですけど、小さいのでできたら、大きくしよう。大きいほうが面白いですよね。大きくしたら、風船の中に風船をいれて、今度はその風船をもう一回ふくらまします。 透明な風船は、東急ハンズで手に入れました。風船の中に風船がはいってる、これだけでも面白いですよね。 なんかもう、これでいいやって笑。

滝川洋二

ところが、これ、さらに面白いのは、風船で風船の栓になる。どうしてかっていうと、ゴムがまわりから圧縮して、空気の中の圧力が、たかまってくる。 圧力は、こっちからも中の風船おしてるし、こっからも、全部おしてるわけです。上下はキャンセルするけど、こっちからおすのと、外とでは、中のが強い。だから、口にはりつけられて、おっこちない。これは、圧力が均一に伝わるっていう、パスカルの原理を紹介するために、学校の授業では使ってる。で、風船は何日もこのままです。もちろんちょっとここをね、ひらくと空気がぬけますが。でもこれはこのまんまで結構面白い。

滝川洋二

浮沈子

滝川洋二

圧力が分かると、次はこういうのがあります。例えば、圧力が均等に伝わるというのでよく知られているのに、浮沈子というのがあります。水が入った容器を押すと、中の圧力が高くなります。そうすると、中の空気が縮む。空気が縮むことによって水が入ってきて、そうすると浮力が小さくなる。そうすると、浮沈子は下にさがってくる。 押すと下がってくる。離すとうかびあがる。これが浮沈子です。二年前に自転車に乗ってるときに、ふと思いついたんです。押すと、沈んでるのが浮いてくるっていうのはできないかなぁと。これ自転車の上なので、さらに考えたんです。この容器を押すと、上から見ると円が楕円になる。最初楕円のやつだったら、両端をおすと円に戻りますね。楕円になったとき圧力が高くなるんだったら、円に戻したらば圧力が下がるだろう。そういう容器を探そうというんで、家の中でいろいろ探し、買い物にいったときも探して、見つけました。これ、上から見ると楕円だって分かりますよね。

…あれ、ちょっとすいません。ここにくる間に、浮いてしまった。 本当は、下がってないといけないんですが、温度の関係で。この部屋ちょっとあったかくなってるんですね。これを今…ちょっと待ってください… すいません、これはちょっとピンチだな。 ここに来たときは、下にあったんですよ。それが、温度が上がって、それでかもしれないです。泡がついたのも関係してるかも。 思いっきりふってみて、泡をとってみよう。うーん、まだ駄目ですねぇ。 おかしいな。

あ、沈みましたね。沈んでくれれば、これを浮かすのは簡単。こっちから押せばいい。こういうふうに押せば、浮いてくる。 でもこれ浮いたら、また結構浮いたままになっちゃうんですけど笑。 温度の変化によって浮き沈みするってこともあって、ほんとに微妙なバランスで浮いたり沈んだりするんです。 もうちょっと強く上からしめつけると沈んでくれるかもしれないんですけども、なかなか沈んでくれないんで、ちょっとこれはここで終わりにしときます。 まぁ、沈んでるのが浮く、その浮沈子の逆を作ろうと思って、実際に作れたものです。 あとでいろんな人に聞いてみたら、それはすでに作った人がいる、っていうんで、あぁ、オリジナルではなかったかと。研究して新しいもの作ったと思っても、そう簡単にオリジナルで世界初のものが作れるわけじゃないんですね。でも自分ではこれを作れてうれしいなと思ってます。

磁石でジャンプ

滝川洋二
滝川洋二氏

もっとすごい簡単なものも。これ今日作ったものなんですけれども、ジャンプするんです。これに顔書くと面白いですね。中にばねが入ってるように見えますが、ばねはないんです。思いっきりやると結構ジャンプするんですけども、どういう仕組みになっているかというと、磁石です。最近、100円ショップで磁石がでまわってて、ダーツの矢の先端が磁石のものが、3つで100円。強力なんです。磁石を中から取り出して、二つのストローでこういうのを作った。これは今日考えました。 小学生で反発力を勉強するんだったら、反発するっていうよりも、これでどこまで飛ばせるか、高くあげられるか、とか、あるいは、ここに何かつければ別のものになるんじゃないか、とか考えるほうが面白い。これはばねのかわりになるんですから、まだほかの用途に応用できますよね。スイッチを作るとか。そういうので工夫ができるっていうのが、面白いとこなんです。

この程度だったらいっぱいできますので、僕は年間今30くらい新しい実験を開発して、いくつかは新聞、雑誌、本にかいてます。大体、新聞にかかなきゃいけないとか、締め切りのために生活してたりするんですけど笑。



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