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知能工学研究室取材

イントロダクション

今回私は東京大学先端科学技術研究センターの知能工学研究室の赤石美奈助教授を取材しました。赤石先生は知識創造プロセスと知識表現に関する研究をされています。名前を聞いただけではなかなかピンとこないかもしれませんが、同研究室の堀浩一教授が定義された言葉を用いれば、情報の必要な部分だけとりこんで整理する「知識の液状化(Knowledge Liquidization)」、必要な時・状況に応じて整理した情報をつないだりして取り出す「知識の結晶化(Knowledge Crystallization)」という二つの過程を経ることによって、世の中に溢れている大量の情報を有効利用するための統合環境:知財情報メディア空間の構築を目指していると言えるでしょうか。

赤石先生がこのような研究をされる背景には、現在様々な分野において電子化された膨大な情報が蓄積されていますが、これを完全に有効に活用する手段が確立されていないことが挙げられます。

現在電子化された情報を検索する方法としてYahooやGoogleといった検索エンジンが発達していることはご存知のことと思います。検索エンジンには「ディレクトリー型」と呼ばれるものと「ロボット型」と呼ばれるものの2種類があり、Yahooは前者に、Googleは後者にそれぞれあたります。ディレクトリー型はサイトが人の手による登録審査を経て登録されるため、登録されたサイトが分類・整理されていて目的の情報に比較的たどり着きやすいという利点がある一方、絶対的な登録リンク数が少なく、調べるのには不十分だという問題があります。一方、ロボット型は、あるプログラムがインターネット上を廻って 勝手にサイトを登録していくので登録リンク数は十分あるのですが、分類・整理されていないので自分の求めている情報にたどり着きにくいという問題があります。さらに検索エンジン全体の欠点として、その情報を含む文書にめぐりあったとしても、その文書全部に目を通すといったとことは時間的にも労力的にも不可能であるといった問題があります。

赤石先生の行っている研究

以下では、「知識の液状化」と「知識の結晶化」について述べていきたいと思います・・・

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発展・今後の研究

この液状化・結晶化の手法を用いれば、もしかすると偉い先生方の論文を切り貼りすることによってすばらしい論文を・・・

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最後に

文章ではなかなか伝えきれないのが心惜しいのですが、赤石先生が行っている研究は非常に興味深いものでした。情報化時代といわれて早数年、私達の身の回りにはますます膨大な情報があふれかえっています。その膨大な情報から必要な情報だけを選び抜くということは非常に重要な事柄となっています。この赤石先生の研究が社会に必要とされる度合いは年々増していくのではないかと思います。この研究がこれから先どのように発展していくのかが期待されます。

最後に。私達のような学生の取材を快く了承してくださって本当にありがとうございました。赤石先生を初めとする知能工学研究室の方々には非常にお世話になりました。この場をお借りして感謝の言葉とさせていただきます。

文責:永田 育真

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