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大森研究室取材

赤茶けた火星に緑を作れないか。こんな夢のような話が、現実味を帯びてきた。

2006年6月5日、JAXAの研究ワーキンググループのひとつ、宇宙微生物学研究班代表、大森正之先生を、埼玉大学に訪ねた。

大森研では、シアノバクテリアの環境応答の仕組みを解明し、そこから、乾いた極寒の地火星にシアノバクテリアをはびこらせるべく、研究をすすめている。宇宙に人間の居住範囲を広げようとする試みは、新たな生命パラダイムを提示する。

我々はもはや地球人ではなく、宇宙人として生きる時代にきているのだ。

よりよい宇宙人になるキーは、このシアノバクテリアに隠されている。

シアノバクテリアは、約35億年前、地球上に鮮烈なデビューをはたした。

シアノバクテリアの出現で、地球環境は一変した。生体組織を破壊する酸素という、いわば毒ガスを作り出したのだ。35億年前の地球上で生きていた生命にとっては、エイリアン同然の存在だったに違いない。

しかし一方で、今の我々の生態系ができたのは、酸素革命を起こしたこのシアノバクテリアのおかげである。

地球と生命は相互に影響を及ぼしながら、進化してきた。地球はどのようにしてできたのか、シアノバクテリアは、地球の歴史において、いつ出現したのだろうか。そしてどのような影響を地球に与えたのだろう。

ダイナミックな地球の歴史の一端を振り返ってみたい。

地球誕生

地球の誕生は、46億年前。

鉄や他の鉱物が固まってできた。

地球が誕生する時に最も奇跡的だったのは、水の海ができたことだ。

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酸素革命

シアノバクテリアの起こした革命は、酸素革命だった。

しかし、シアノバクテリアが出現してすぐに酸素が急増したわけではない。酸素発生型の光合成をするシアノバクテリアが出現したのは35億年前だが、酸素が急増し始めるのは、その10億年後、22億年前である。この10億年近くの間に何がおこっていたのかは明らかではない。とはいえ、シアノバクテリアの光合成が、酸素革命を引き起こしたことは事実である。 そしてこの酸素は、生命全体、地球自体にも測り知れない影響をおよぼした。

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シアノバクテリアのタフさはどこからくるかー環境応答現象の解析―

サイエンスの面白さは、ディテールに宿る。火星移住を夢想する前に、実際の研究がどのようなものなのか、紹介したい。

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THE GREEN REVOLUTION in MARS

22億年前、地球に"酸素革命"という名の大革新を起こしたシアノバクテリアに、もう一度登場してもらおう。今度の舞台は、火星だ。

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宇宙から見た地球は

宇宙飛行士の野口聡一さんは、EVA(船外活動)体験中のことを、こう述べている。「地球と一対一で対峙しながら考えたことは、見渡す限りの星空の中で生命の輝きと実感に満ちたこの星は地球しかないということでした。それは知識ではなく実感です。天啓と呼んでもいいかも知れない。それが私にとっての人生観の変化と言えるものかも知れません。」

宇宙人としての自覚を持ち始めた人類が気づいたのは、地球における生命の特殊性だった。

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