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岡本先生の講演内容

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岡本 裕巳
分子科学研究所教授

岡本裕巳教授より

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 「分子科学」は,分子の性質を理解し,欲しい性質を引き出すための方法を研究する学問分野である。

 以前の「分子科学」で研究対象となってきた「分子」の大きさは,0.1ナノメートル位から大きくても数ナノメートル程度で,普通の光学顕微鏡では全く見えない大きさである。

 「分子科学」におけるイメージングの役割も,以前はあまり本質的ではなかった。しかし最近では,「分子科学」でもかなり大きな「分子」を扱う「ナノサイエンス」が発展し,また電子顕微鏡,走査プローブ顕微鏡などの出現で,ナノスケールの観察が可能となったため,「分子科学」でもイメージングが大きな役割を持つようになってきている。


図は近接場光学顕微鏡(SNOM)。

 従来の光学顕微鏡は小さいものの形を直接見ることは苦手だが,分子の性質を研究する上で,光を使うことで初めて得られる色々な情報がある。


図は近接場光学顕微鏡の原理のアニメーション。

 端的に言うと,光を使うと「カラー写真」が撮れるのである。近接場光学顕微鏡は,光を使う顕微鏡でありながら,小さな「ナノ物質」を見ることのできる,新しいタイプの顕微鏡である。これによってナノの世界も光で見ることができるようになってきた。そのような近接場光学顕微鏡がどのような仕組みになっているのか,また量子論が支配するナノの世界を,近接場光学顕微鏡で見た実例を紹介する。


図は近接場の原理を説明するアニメーション。


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